マーキングされるのは困りますよね。トイレ掃除だけでも毎日大変なのに、トイレ以外に排尿されるのは本当に困りものです。
先日Twitterのフォロワーさんから「オス猫で去勢したのに、普通のオシッコでマーキングみたいにしちゃうのが悩みです。 普段は決まった場所で満足してますが時々違う場所でやってしまうので困ってます。」というお悩みをいただきましたので、猫のマーキングの予防と解決策について調べてみました。
猫のマーキング行動の予防について
猫のマーキングや尿スプレーなどの問題行動は、覚えてしまう前に去勢手術を行うことで100%近くは予防できると言われています。発情期を迎える前の6カ月頃に去勢手術をするのが最も有効のようです。
一度覚えてしまってからでも、80%以上の改善効果があると言われていますので、問題行動の治療方法として去勢手術は有効と考えられています。
ほとんどの場合、術後すぐに性衝動による行動は収まると言われていますが、数カ月~1年ほどかけて徐々に無くなっていくケースもあったり、残りの10%は去勢手術をしても解決できないことがあるようです。
単頭飼育より多頭飼育の方が解決しにくいと言われています。
去勢手術をしているのに問題行動をしてしまう原因
- 生活環境の変化があった(引っ越し、模様替えなど)
- トイレの場所が気に入らない、トイレが汚かった
- 特定の場所や物をトイレと間違って認識している
- 嫌な匂いがあるので消すために尿で上書きをしている
- ノラ猫の姿を家の中から見かける
- 同居猫の中に相性が悪い猫がいる
- 刺激が足りてない
- 留守番が長く寂しい思いをしている
このように猫のストレスが原因でマーキング、スプレー行為だと判断出来ればいいですが、問題行動が続いていて何らかの病気が原因ということも考えられる場合がありますので、一度動物病院に相談することをお勧めします。
病気が原因ではない場合は、いつ、どこで、どんなときに問題行動をしているのかをよく観察して、まずはその原因を取り除いてあげてくださいね。
多頭飼育の問題行動の解決策
前でも言いましたが、単頭飼育より多頭飼育の方が解決しにくいと言われています。
まずは室内にしみついた尿のにおいを徹底的に取り除くことが大切です。
性成熟したオス猫の尿のにおいは非常に強いので簡単には消えないと思います。少しでもにおいが残っていると、再び同じ場所にマーキング、スプレー行為をしてしまいます。徹底的に掃除と消臭を行ってくださいね。
トイレが原因の場合
多頭飼育の場合、トイレの掃除が不十分なときにそこで用を足したくないので、別の場所で排尿する原因になります。
トイレそのものや砂が変わったり、置き場所が変わったり、置き場所が食事の場所や寝床に近かったり、人の出入りが多い通路にあるなどで、トイレが気に入らないという場合もあります。
トイレの個数は「猫数+1」ある方がいいと言われております。
トイレに不備がない場合、問題行動した場所が特別にお気に入りの排尿場所だったということも考えられるので、その場所は尿のにおいを徹底的に消して入れないように対策し、別の場所に行くように仕向けるといいようです。
同居猫の相性でストレスを感じている場合
テリトリーがかち合わないように、それぞれの猫が隠れて安心できる隠れ家やキャットタワーなど、いくつか用意してあげます。
その他にはフェロモン製剤を使う方法もあります。猫の問題行動は、テリトリーの主張やテリトリーを侵害されたことへの抵抗が多いようです。
猫はよく物などに顔をスリスリ~ってしますよね。あれは猫の頬からはフェイシャルフェロモンが出ていて、こすりつけてアピールをしているのです。スリスリは、人にもやることがよくありますが、自分の物に対してこすりつけています。
フェロモン製剤というのは、猫のテリトリーやマーキング行動と関係性の高いF3のフェイシャルフェロモンを人工的に作りだしたもので、猫を安心させてストレスを緩和するために使用します。いくつかタイプがあり「拡散タイプ」「スプレータイプ」の2種類があります。
拡散タイプは、部屋全体に成分を拡散させることができますので、環境の変化や多頭飼いの家に向いています。
スプレータイプは、猫が問題行動を起こす場所へ吹きかけます。ピンポイントで使えますが、拡散タイプに比べ効果が薄く、1日に何度もスプレーする必要があるのが難点です。
即効性はないようですが、動物病院で使用しているところもありますので、効果は期待出来るようですね。
こちらに載せているフェロモン製剤は、調べていくうちに見つけた動物病院のブログで紹介されていた「フェリウェイ」というものです。決して回し者ではありません…。口コミ等も載っているので、どういうものか参考までに載せています。
まとめ
猫はとても繊細な動物ですね。
去勢後も問題行為がみられる場合、トイレを清潔に保ち、猫のストレスの原因を探って取り除いてあげることが大切です。
猫が抱えているストレスに合わせて、色々な対策法を試してみてくださいね。