猫と目が合った時に、猫が大きなあくびをすることありませんか?うちの猫も目が合ったときに、あくびをすることがあります。猫があくびをするのは眠いからなんだと思っていましたが、眠い以外にもあくびは出るのです。
目が合うと猫はどういう心理状態になるのか、なぜあくびをするのか、あくびに秘められた心理と理由について紹介していきます。
猫と目が合うとどうなるの?
外で過ごす猫は、猫同士で目を合わしてじーっと見つめる行為は、猫同士が敵対しているということになります。縄張り争いなどでケンカをする場合に、お互い目を合わせているのは、威嚇しあっているからなのです。
”目が合う=ケンカ”となってしまうため、トラブルを避けるために普段は猫同士で目を合わすことは避けているのです。
これは相手が人間であっても猫の心理は同じで、こちらは好意を持って見つめているだけだとしても、じっと見られることを猫は嫌います。
猫と仲良くなりたかったら、目を合わせてジーっと見つめる行為は絶対ダメです。猫を見る時は、視線は合わさずに見るようにしてくださいね。
あくびってそもそも何?
猫も人間と同じようにあくびをしますが、原理は同じであくびは大きく口を開けて息を吸い込み、酸素を取り入れています。脳に酸素を取り入れることで、酸欠状態になった脳が活性化されます。
あくびには、体温調節や脳の温度調節する働きがあるという説もあります。あくびについては、まだまだ解明されていないことも多いようです。
あくびは、どういう時に出るの?
あくびには生理的現象で出るものと、心理的現象で出るものがあります。
生理的現象のあくび
眠い時
人間と同じく猫も、眠くなったからあくびが出るというもので、起きた後でまだ寝たりない場合も出ます。眠っている時にも出ることがあります。
寝起きの時
寝起きで、目を覚ますためにあくびをします。酸素を沢山取り入れて、脳を活性化させます。大きく口を開けることで、顔の筋肉も動かすことも出来ます。
そのあとに、う~~んと伸びをする姿も見られますね。こちらも全身の筋肉を動かして、起きるぞ~と準備しているのかもしれませんね。
疲れている時
遊んでいたら疲れてきて、あくびが出ることもあります。
うちの猫は、猫じゃらしで沢山遊んであげた時に、段々と動きが鈍くなり立ち止まったと思ったら、大きなあくびをしていることがあります。
心理的現象のあくび
ストレスや緊張状態になった場合や、気分がいいときにもあくびが出ます。
ストレスを感じてる時
猫は、不満やストレスを感じた時に、気持ちを切り替えるために関係ない行動をとったりします。それを「転移行動」と言います。あくび以外にも、突然ビヨーンと伸びをしたり、毛繕いをしたりします。こちらも「転移行動」の一種と言われています。
いたずらや粗相をした時にもあくびが出るようです。こちらのあくびは、いけないことをして飼い主さんに怒られるのが嫌で、ストレス感じているのかもしれませんね。
「やめてほしい」、「嫌だな~」という時にもあくびが出るようです。構ってほくない時に触ったり、無理やり触られるとストレスを感じるようです。
退屈な時
「構ってほしい」、「遊んでほしい」けど、飼い主さんに相手にしてもらえずに退屈であくびが出ることもあります。人間でも「退屈だな~」、「暇だな~」と思ったときはあくびがでますよね。
リラックスしている時
飼い主さんに撫でられて「気持ちいいな」と思い、気分が良くなってリラックスしているからあくびが出るようです。「ニャ~」と鳴きながらあくびをする場合は、リラックスしているからなんだとか。なんともかわいい仕草ですよね。
外で過ごす猫は、鳴きながらあくびなんてしないそうです。鳴くと敵に襲われる危険があるからです。家猫だからついつい油断して…という感じです。
目が合うとあくびするのはなぜ?
前で説明した通りなのですが、目を合うということは猫にとっては敵対していることになるので、これは猫にとって極度の緊張状態になります。緊張しすぎると脳の防衛本能でストレスを和らげようとするため、あくびをして心と体をほぐそうとしているのです。
その他にも、飼い主に対して「敵意はないんだよ」と示すために、あくびをしているとも言われています。
猫が目をそらしたり、目をゆっくり閉じたりする表現も同じで、敵意がないという別の表現の仕方です。
自然界では猫同士で目を合わせる行為は避けていますが、人間と生活する上で人間とのコミュニケーションとして、猫がこちらをじっーと見ていることはよくあります。私もなんか視線を感じるな~と思ったら、うちの猫がじーっと見ているということはよくあります。
目が合ってしまった時の対応としては、飼い主さんからゆっくり目を閉じて瞬きをしてあげると、猫も同じように目をゆっくり閉じる瞬きでお返しをしてくれます。これは「信頼しているよ」という証になります。猫の方からゆっくり瞬きをしてくれた時も同様に、飼い主さんもお返しをしてあげると、やはり「信頼してくれているんだ」と思い、気持ちも落ち着くようです。
うちの猫はよく見つめてくるので、このアイコンタクトは頻繁にやっていますよ。
猫のあくびの仕方について
猫のあくびには、目を閉じてあくびをするものと、目を開けてあくびをするものがあります。
目を閉じてするあくび
生理的現象やリラックスしていて気持ちの良い状態の時にするあくびです。このあくびを見ると、こちらも癒されます。
目を開けてするあくび
緊張状態やストレスがあるときが多いので、あまり良い状態のあくびではありません。
目を開けてするあくびをした時は、猫が不満やストレスを抱えていないのか、よく観察してあげてくださいね。
あくびは大きく口を開けるので、猫の口の中に異常がないか確認できるチャンスです。歯茎が赤く充血していないか、白くなっていないか、口臭もないかチェックしてあげるといいですね。
まとめ
あくびをするのには、様々な心理状態と理由がありました。人間も視線を感じるとドキッとしたり、見つめるられると気になることがありますよね。猫は人間以上に視線や目を合わすことにとても敏感で、緊張感やストレスを感じてしまう動物なのです。
あくび1つでも心理状態は色々なので、お互いに良い関係を築くために、愛猫の仕草や様子をよく観察して、何を伝えようとしているのか考えてあげる必要がありますね。