そんな猫の困った行為を放置していると、大人になってエスカレートしてしまうことになります。
そうならないために、甘噛みについて色々と調べてみましたので、ご紹介したいと思います。
なぜ、甘噛みするの?その5つ理由とは。
1.狩猟本能
猫は生まれつき狩猟本能を持っています。
その本能で動いているものなんでも、気になってしまいます。
すれ違っただけなのに突然噛まれてしまうのは、遊び延長線上で動いている手、歩いているだけの足も獲物に見えてしまい、急に狩りのスイッチが入って攻撃してくるようです。
2.愛情表現
猫は愛情表現から、スキンシップで甘噛みしあう習性があります。
飼い主に対しても、いつも世話してくれているので、愛情表現として甘噛みすることがあります。
撫でてもらったりして、「気持ちいいからお返しね」の表現で甘噛みしたりします。
痛いと思えるほど噛んでしまうのは、まだ力のコントロールができていないからです。
3.歯がかゆい
猫は生後2週間ほどで乳歯が生えてきます。
乳歯は6週間前後で生え揃うようです。
永久歯への生え変わりは、早い場合で生後3カ月から始まり、生後6~7カ月にかけて生え揃うと言われています。
生え変わりの時期になると、子猫は歯や歯茎がムズムズ痒いので、身近なものを噛むようになります。
4.発情
発情期の甘噛みは、オス猫のみにみられる行動です。
オス猫は発情して交尾をするときに、首筋に軽く噛みつくことでメス猫の動きを止めようとします。
この本能は「ネックグリップ」と言います。
本能的なものなので、やめされることは難しいですが、去勢をすることで収まる傾向にあるようです。
5.やめてほしいから
猫は長く拘束されるのを嫌うので、ブラッシング・爪切り・歯磨き等を長くやったり、無理に拘束するのがやめてほしくて、噛むことがあるようです。
その他にもかわいいからと撫ですぎることで、猫も長時間撫でられるのが不快に感じてくることもあるようです。
猫によって許容範囲は違ってくるので、性格にあわせて適度なスキンシップをするといいですね。
猫の甘噛みはしつけできる?対処法はあるの?
猫は生後2~3カ月の頃に社会性を学ぶと言われていて、親子・兄弟間で甘噛みしあっている間に、力の加減を覚えていきます。
先住猫がいる場合は、自然と猫のルールを学べる機会がありますが、この時期に他の猫と関われないと、周りとどう関わっていいか学べず、噛み癖のある子に育ってしまいます。
大人になってからのしつけは大変なので、子猫のうちにしつけするなど、コントロールできるようにしてあげることが大切なんだそうです。
1.痛いと大声を出す。
猫に噛まれた瞬間に、悲鳴や大声で痛いことをアピールする方法です。
猫の間でも、痛くされたら悲鳴や噛み返すなどの行為で、痛いことを教えることができますが、飼い主と猫の場合はそうもいかないので、大声を出すことで「噛まれたら痛いよ」と教えてあげることができます。
しかし、噛まれる前や後ではなく、噛まれた瞬間というのが大事なようです。
噛んだ瞬間に嫌な思いをすることで、噛むと嫌なことがあるから噛まなくなるという訳です。
こちらは大声ではなく、大きな音を出すことでもアピールできるようです。
2.あえてかまわない。
遊んでほしい、構ってほしいときに甘噛みすることがあるそうです。
気を引くために甘噛みをしているときは、すぐに外に出るなどしてしばらく相手にしない。
「噛むと遊んでくれないだ」とわかることで、甘噛みしなくなるそうです。
3.噛まれても手を引かない
噛みつかれたときに、手を引かずにそのまま口の奥の中に入れるように、軽く押し込みます。
手を引いてしまうと「獲物が逃げる」という感覚になってヒートアップする可能性があるためです。
軽く押し込むことで、猫が離してくれたらOKです。
その際は力任せにやらないように気をつけてくださいね。
力加減を間違えるとかなり痛いってことになるので、やる際は注意が必要です。
4.直接手で遊ばない
自身の手や足で遊ばせるのは、噛み癖の原因であるとも言われています。
動くものに反応する猫は、嬉しくて飛びついてきますが、手や足は楽しい遊び道具になってしまい、結果噛まれることになってしまいます。
遊び道具にならないために、必ずおもちゃで遊んであげてくださいね。
5.噛んでもよいおもちゃを与える
歯がかゆいことで甘噛みをすることもあるので、噛んでもよいおもちゃをあげるとよいそうです。
強度があって猫が噛んでも安心なもの。
プラスチックなどは、壊れたときに口を傷つけるおそれがあるので、避けてくださいね。
小さいものは丸飲みしてしまう危険があるので、飲み込みにくい大きさのものが良いですね。
6.遊ぶ時間を増やしてあげる
甘噛みがひどいときは、ストレスが溜まっている、遊び足りないから「遊んでほしい」のサインかもしれません。
狩猟本能をくすぐるような、ジャンプして遊べるおもちゃ、すばやく動くおもちゃなどで遊ぶ時間を増やして、ストレスを発散させてあげることも大切だそうです。
絶対やってはいけないこと
叩いたり、名前を含めてダメと強くいうと、おびえるようになり関係性が壊れてしまって、かえってしつけしづらくなるなど、逆効果になるそうです。
叱るときは、名前を含めないようにするのが良いようです。
我が家の猫の甘噛み対処法を紹介します
家の猫の場合は、噛まれた瞬間に「痛い!」と大きな声を出したら、噛みついた場所をペロペロ舐めて申し訳なさそうな顔をすることがあります。
その他に大声を出すと似ているんですが、猫が威嚇したような言い方、「シャー!」というか口を”しー”と発声する形にして、大きく息を吐く感じで発声をすると、瞬時に噛むのをやめます。
最近では、噛むそぶりを見せた後に、噛んだらいけないんだよね?という感じで思い直したようにどこかに行くことも増えてきましたよ。
まとめ
甘噛みの5つの理由としつけ・対処法についてご紹介しました。
何か理由があって甘噛みしていることが多いので、悪気があって甘噛みをしているわけではと思いますが、やはり噛まれたら痛いですよね。
言葉が話せない猫なりに、色んな事を伝えようとしていると思いますので、私たち飼い主側も根気強く猫の様子をよく観察して、お互いの関係性が崩れないように対処法を試して、猫との生活を楽しんでいきたいですね。