ペットショップやブリーダーではなく、保護した猫を飼いたいと思っていている方は、年々増えているのではないでしょうか。殺処分されてしまう猫たちを少しでも減らし、幸せになって欲しいと保護してくださり、インターネットで里親を募集しています。こちらの記事では、猫の探し方・引き取り方について紹介したいと思います。
保護猫活動しているのは、どんなところ?
猫を保護しているのは、団体と個人があります。
団体は、動物愛護センターと同様に行き場を失った動物の引き取りと飼養、保管が行われています。団体によっては、終身飼養を行うところもありますが、動物愛護管理法の頭数規制によって、里親探しなど譲渡への取り組みなども行っています。
動物愛護センターと連携し、譲渡ボランティアに参加する団体もあります。
個人は、団体にすることが出来ない又は個人で保護活動をして、里親探しなど譲渡への取り組みを行っています。
どちらにしても動物を保護しているので、エサやトイレ用品などの消耗品、病院代などのお金がかかってきます。それぞれ運営のために寄付金や物資の支援を募っています。支援金は銀行振込先を用意してところが多く、物資の支援は、Amazonなどで欲しいものリストとして掲載していたり、ホームページ上に必要な物を掲載して、支援を募っているところもあります。
譲渡会が行われている会場では、募金箱が置かれています。
新しい飼い主を探す里親募集は、団体や個人のホームページ、里親募集の専門サイトやブログサイトなど、インターネット上で募集を行っています。
どこで保護猫を探せばいいの?
インターネットで里親募集されていますが、どこのサイト見ればいいのか沢山あり過ぎて、迷うところがあります。
私も保護猫の里親になろうと、沢山サイトを見て猫を探していました。その中で民間の探しやすいサイトをピックアップしましたので、参考にしてくださいね。
民間
★ペットのおうち
全国の多様なペットの里親募集しているサイトで、ペットの種類別・地域、詳しい条件やキーワードでも絞込検索が出来ます。譲渡会の情報も掲載されています。
ペット全種の累計投稿件数が28万以上で、一番多くのペットが掲載されています。
保護主は団体の他に個人も含まれています。
★いつでも里親募集中
全国の犬猫の里親募集しているサイトで、ペットの種類別・地域で絞込検索が出来ます。譲渡会の情報の掲載されています。
★hagu(ハグー)
全国の多様なペットの里親募集しているサイトで、ペットの種類別・地域・年齢・掲載日で絞込検索が出来ます。譲渡会の情報も掲載されています。
★ネコジシル|猫好きのためのSNSコミュニティ
全国の猫の里親募集しているサイトで、猫に特化しているので地域・柄や性別・年齢など細かく絞込検索が出来ます。譲渡会の情報も掲載されています。
ジモティー
地元の掲示板でおなじみですが、全国各地の里親を募集しています。個人の保護主が多いので、里親への条件が団体に比べると少し緩めのようです。
★OMUSUBI(おむすび)
全国の犬猫の里親募集しているサイトで、ペットの種類別・地域・年齢の絞込検索が出来ます。
★獣医師賛同の里親募集サイト「anifare」
全国の犬猫の里親募集しているサイトで、ペットの種類別・地域・年齢の絞込検索が出来ます。
譲渡が決まったら全国移送可能で、獣医師賛同なので、引渡し時に全国243の提携動物病院での健康診断と飼育アドバイスなどしてくれます。
ただ、掲載している頭数はあまり多くありません。
上記の民間のサイトは、保護主と里親になりたい飼い主を結ぶ橋渡しをしてくれています。悪質な保護主(高額な費用を請求するなど)や悪質な里親(引き取ったが直ぐに放棄、虐待、詐欺など)から守るためにそれぞれ基準・規約などルールが設けられています。
ルールはそれぞれのサイトで違いがあります。
公的機関
動物愛護センター
それぞれ都道府県・市区町村で調べると、動物愛護センターと連携してしている保護団体が登録されていたり、直接保護猫を掲載しているところもあります。
保健所
それぞれ都道府県・市区町村で調べると、保健所に収容されている猫が掲載されています。
公的機関は、原則として譲渡する保健所のある地域に住んでいる方が対象になっています。
猫を迎え入れる流れについて
猫を迎え入れる流れは民間・譲渡会・公的機関によって違いますので、こちらも参考にしていただければと思います。
民間サイトから引き取る
①サイト内の里親募集案内を確認する
まずは、里親募集の案内や譲渡会開催のお知らせを確認しましょう。
サイトによって会員登録しないと見れないこともあります。
②里親になりたい猫を見つける
サイト上に、猫たちの写真や特徴が記載されたプロフィールが載っています。その中から里親になりたい、お気に入りの猫を探しましょう。見た目の可愛さだけでなく、自分との相性や性格などを総合的に判断して決めます。
③応募する
里親になりたい猫が決定したら、「応募する」「里親を申し出る」のボタンがある場合は、そちらから応募します。
応募する際は、応募するサイトの会員登録が必要になります。
ペットショップと異なり、一定の条件がクリアされないと引き取り出来ません。
応募段階でさまざまな質問や、書類の提出を求められることがあります。
これは、悪質な飼い主からペットたちを守るための大切な確認なのです。
④メッセージのやり取り
メッセージのやり取りをサイト上ですることが出来ます。
お互い合意が出来るまで話し合い、審査となります。
⑤引き渡し
合意が出来て審査に通過したら、引き渡しとなります。
正式譲渡の前にトライアルと言って、1週間ほど一緒に過ごし、飼い主や先住猫がいる場合の相性など、問題がないかを確認することもあります。
引き渡しは、飼育が出来るか確認のため、里親の家に届けることを推奨しているサイトが多いです。
⑥譲渡決定
問題がなければ、正式に譲渡が決まります。
譲渡会から引き取る
①受付をする
譲渡会の会場に入る際、受付でアンケート用紙に記入します。
家族構成や居住環境など、比較的簡単なものです。
②お気に入りの猫を探す
気になる猫がいたら、性格や体質などを保護主さんから教えてもらいます。
なかには、直接抱っこさせてもらえる場合もあります。
気になることがあればその場でどんどん聞きましょう。
③申込書の記入
条件に問題がなければ、里親の申込書を記入します。
それと同時に、保護主またはスタッフから譲渡費用やトライアルについての説明などを受けて、譲渡会の一日は終了です。
④引き渡し・譲渡
引き渡し、トライアル期間以降の流れは、先ほどの民間から引き取る流れと同じです。
動物愛護センター・保健所から引き取る
①連絡をする
公的機関のサイトの連絡先に、電話またはメールで連絡をする。
②受付をする
開催日に会場へ足を運んだら、受付にて調査票の記入をします。
③講習を受ける
講習は予約制となっていることがほとんどです。
事前の確認電話の際に講習の予約もしましょう。
内容ですが、ペットの飼育に関する基本的なことや法律についてです。
④対面・マッチング
猫たちと対面して、引き取りたい猫を見つけます。
気に入った猫がいたら譲渡希望を申し込みます。
⑤譲渡決定
引き取りたい猫の希望者が重ならなければ、譲渡が仮決定となります。
その後、家庭訪問・飼育環境の確認などを行い、正式な譲渡となります。
⑥引き渡し
講習を受けたその日に引き取りが決まるケースは少ないので、後日キャリーバッグなどを持参して引き取りの手続きを行われるようです。
しかし、引き渡し時期は自治体によって異なりますので、お住まいの地域の保健所や動物愛護センターに直接確認してくださいね。
猫の譲渡には、引き取りの条件が厳しいという声も多く、条件の厳しさは二度と捨てられてしまわないように、猫が不幸にならないようにするためのものです。
条件の厳しさについては、こちらを参考にしてくださいね。
保護猫の里親募集条件が厳しくて、里親になれない!
譲渡費用について
譲渡費用ですが、どのサイトも生体販売禁止となっているので、猫自体の費用はかかりません。それ以外の費用として、交通費(保護主が届けに来た場合の交通費も含む)です。サイトによっては、保護してからのワクチン・薬代・去勢している場合の去勢費用など、別途かかることもあります。
別途かかる費用については、予めサイト上の詳細欄に記載されているので、それ以外の費用を請求されることはないと思います。(サイト運営側から悪質と判断され、何らかの対処をされるため)
ワクチンや去勢費用は、猫を飼えばいずれにしても必ずかかる費用なので、引き取りの際の費用として見込んでおくとよいです。
そして、必ず引き取り条件を詳細までよく確認してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、保護猫の探し方と迎え入れる流れについて紹介しました。私のおすすめは、民間サイトをいくつかブックマークして日々チェックし、お気に入りの猫を見つけたらすぐに連絡をすることです。特に子猫の場合は、問合せ殺到します。
それでは、素敵な保護猫ちゃんと出会えることを心から願っています。